室町幕府は足利尊氏が初代将軍で、2代は、、、、あれ、いきなり2代目の影が薄かったりなんかして?!

足利尊氏の名を知らない日本人はいないはず。
言うまでもなく、室町幕府の初代将軍です。
かつては後醍醐天皇に叛いたために、謀反人とか極悪人とかいわれ、忌み嫌われておりました。

明治から戦前までは、尊氏と蘇我馬子と源頼朝が日本史上の超悪役三人組であったのは有名な話。
ただ、極悪三人組を道鏡・平将門・足利尊氏とするパターンもあるから、、、
ん、どちらにもカウントされている尊氏って、結構人気者じゃあ~りませんか。
まさに、「悪名は無名にまさる」というやつ。

その一方で、楠木正成は超高評価。
南朝の大忠臣であり、北朝側に敗れたとはいえ、庶民の間では大人気で「楠公」を讃える唱歌や軍歌もあったほど。
まあ、戦前は水戸史学の影響が強く、南朝が正統だとされておりましたから。

ということで、たいそう評判の悪い(?)足利尊氏が開いた室町幕府についてアレコレ思うとき、「あれ、2代将軍って誰だっけ? 義満は3代将軍だよな」となる人は多いのでは。

そうなんです、徳川「影薄将軍」シリーズが絶賛公開中ですが、ふと冷静になると、歴代足利将軍にも影薄さんが沢山いることに気づいちゃった、気づいちゃった、わ~い、わ~い。

常連の皆さん、室町幕府2代目将軍の名前がスッと頭に浮かびますか。
当ブログは、あわてて参考資料を開いて確認しましたとさ。

それにしても、この足利2代目将軍の影薄ぶりは、ちょっと半端ではなかったりして。
おそらく、高校生向けの日本史教科書には名前すら登場しないのではと疑ってしまいます。
徳川影薄将軍の4代家綱や6代家宣、7代家継の場合、名前は記載されているはずですから。

そうなると、この2代目は「影薄将軍」選手権のチャンピオンかもしれませんよ。
お~い、こんなこと書くと足利ファンから抗議が来ますよ!
と、セルフ突っ込みを入れたところで、そろそろ、2代目の名前を紹介しないと。

室町幕府2代将軍とは、足利義詮。
この「義詮」は「よしあきら」と読みますです。
義詮は尊氏の息子であり、義満の父。

う~ん、初代と3代目のキャラが濃すぎて、霞んでしまったのかな~。
ただ、当ブログが不勉強なだけで、2代義詮さんを褒め称える記事はネット上に多数存在します。
すいませんね~、義詮押しの方々。
これから少しずつ関連資料に目を通していく所存ですので、ご勘弁の程を。

さて、尊氏が亡くなり、義詮が二代目に就任したのが1358年のこと。
その前後の年表を以下に。

*1350年 観応の擾乱(~52年)
*1352年 尊氏が弟直義を毒殺
*1358年 尊氏死去、義詮が2代将軍を継ぐ
*1359年 筑後川の戦い(⇒九州ではこの後、南朝が勢力を拡大)
*1361年 征西将軍懐良(かねよし)親王が大宰府を占拠
*1364年 幕府と対立していた足利直冬派が幕府に帰順(⇒幕府の内部分裂解消)
*1368年 義詮死去、義満が11歳で3代将軍に就任

上記の流れの中で、認知度が高いのは観応の擾乱で受験でも頻出。
ただ、筑後川の戦いも南北朝動乱においては重要な意味を持っているんですけど、、、
結局、教科書や参考書のページ数には制限がありますから、史実のすべてを記載するわけにはいきません。

おそらくは、著者や編集部は泣く泣く、義詮さんの業績を割愛せざるを得なかったのでしょう(?)。
義詮さんの実像は決して「影薄」ではなく、2代将軍としての職責を十二分に果たした名君であったに違いありません、って知らんけど。

しかしながら、初代尊氏や3代義満の足跡の方が記載するに値すると、執筆者たちが判断するのも事実。
限られた貢数・分量の中に情報を厳選して収録するのが教科書・参考書のお仕事です。

それに、室町幕府初期には、南北朝の争いに加えて、幕府の内部対立も同時進行しますから、そこに大きな焦点を当てたくなるんでしょうか。
そう、内部対立とは、上の年表にも挙げた「観応の擾乱 1350~52年」です。
簡単にいうと、尊氏派と直義派との間の抗争ですが、これが大きな争乱に進展し、全国的な動乱へと繋がります。

教科書的な日本史としては、二代将軍義詮よりも、尊氏の弟直義や尊氏の執事である高師直(こうのもろなお)の方を重要人物と見なすのが自然なのかな。
筑後川の戦い(1359年)にもっとスポットを当てた方がいいと主張する研究者・史家も少なくはないのですが、、、

まあ、足利義詮に関しては、今後機会を見て少しずつ調べていきたいと思います。
とうことで、とりとめのない記述をダラダラと続けても仕方がないので、このあたりで締めといたしましょう。

本記事は、「足利将軍2代目の足利義詮はもしかして、影薄将軍選手権のチャンピオンかも?!」の巻でした。
常連の皆さん、最後まで読んでいただきありがとうございます。