BOOKOFFで買った日本史問題集なんかを休肝日に眺めていると、思い出すのは、、、
高校生の頃、実に苦手だったのが江戸時代の儒学のところ。
もう、いろんな儒者の名前が出てくるし、多くの学派も暗記する必要があるわで、ホント嫌いな分野だったな~。
朱子学、陽明学、古学とかなんとか。
さらに、朱子学の中にも、南学やら京学やらがあるし、なぜか突然に垂加神道とかいう用語も登場したりする。
え、儒教の話じゃなかったのかよ?
いきなり垂加「神道」って、一体なんなんだよ、などと理解不能に陥ってしまう。
ということで、実際の入試問題を使って、江戸儒学の展開のところがいかに面倒くさいかを見ていきましょう。
*( )は君臣上下の秩序を重んじたため、幕藩体制の秩序維持に役立った。
この問題は簡単な部類です。
もちろん、空欄に入るのは朱子学。
これくらいなら、いいんですけどねぇ、、、、
*朱子学は( )によって独自に体系化され、京学(きょうがく)派がおこされた。
二問目になると、人物名を暗記しておかないと手が出ないんですよ。
まあ、この人物は藤原惺窩(ふじわらせいか)ですけど。
要は、頭の中に「京学の祖=藤原惺窩」とインプットしておかないと答えられないという次第。
*藤原惺窩は京都の( )寺の僧であった。
藤原惺窩に関しては、関連する寺までおさえておかないといけませんです。
この寺は相国寺(しょうこくじ)で、例の「京都五山」のひとつ。
この相国寺は室町期の問題としても登場しますから、ここは暗記しておいて損はないかなと。
*藤原惺窩の門人( )は、徳川家康に登用された。
これは、わりと易しい設問ですね。
答は、林羅山。
次は、やや難ですよ。
*林家の家塾である( )は、林羅山が江戸上野の忍ヶ岡にある孔子廟に開いた。
有名私大は細かいところを突いてきます。
これは、弘文館。
高校生向けの教科書に載せているのかな~。
次問は標準レベル。
*林羅山と子の( )は、幕命で日本史の編纂にとり組み、『( )』を完成させた。
最初の空欄は羅山の子だから林鵞峰で、二つ目は本朝通鑑(ほんちょうつがん)でございます。
林家は、羅山⇒鵞峰⇒鳳岡(信篤)の三人をセットで暗記する必要ありです。
ざっと、入試で問われる儒学関連を6問ほど紹介しました。
面倒くさいと思いませんか、常連の皆さん。
まだまだ、こんなもんじゃないんですよ。
用語、人名だけを少し並べてみますと、、、
南学、野中兼山、山崎闇斎、陽明学、中江藤樹、熊沢蕃山、古学、山鹿素行、伊藤仁斎、荻生徂徠、太宰春台、、、、、、
あ~、やだやだ、覚えることが多すぎますよね。
さらに、著書もあったりなんかして。
例えば、新井白石なら『読史余論』『折たく柴の記』『古史通』『西洋紀聞』『采覧異言』などなど。
まったく、白石~、書けばいいってもんじゃないんだよ!
江戸時代における儒学史が暗記偏重になりがちなのは、当ブログの印象では以下の原因がありそうです。
⇒教科書が儒教各学派を十分に説明していないため、京学とか古学とかいわれてもイメージが湧かない。
これは仕方のないことで、教科書の頁数には限りがありますから、すべてを解説することなど不可能。
わかってはいるけど、そのために用語や人名の暗記だけになってしまいがち。
これが、仏教なら、「真言宗=密教」「浄土宗=南無阿弥陀仏」「日蓮宗=南無妙法蓮華経」「天台宗=仏教の総合大学」などと大雑把ではあるものの、概観しやすいですよね。
ん、冷静に考えたら当ブログが儒教よりも仏教への関心がずっと高いのが原因だったりして。
⇒江戸の儒教、特に朱子学は御用学問だから事件が少なくて面白みにかける(って随分乱暴な意見だな!)。
これが、仏教だと興福寺や延暦寺の僧兵は気に食わないことがあると、すぐに暴れまくりますから。
白河院も「鴨川の水、双六の賽、山法師は思い通りにいかないよな~」と嘆きましたとさ。
日蓮なんか他宗を攻撃しまくりで、しまいには自分が流罪にあったりなんかして。
一向宗(=浄土真宗本願寺派)にいたっては、様々な時期にいろんな地域で一向一揆を起こしております。
その一方で、当ブログが不勉強で知らないだけなのか、江戸の朱子学者はおとなしいもんです。
なんといっても、朱子学は幕府の正学ですから、幕府から厚く保護されております。
従って、朱子学者が幕府に歯向かうなどとんでもないことですね。
では、誰が幕府に反旗を翻すのか。
その代表的事例が、あの有名な大塩平八郎の乱。
大塩さんは大阪町奉行の元与力ですが、皆さんもご存じのように、陽明学者でもありました。
陽明学は現実社会の矛盾を改めようとしますので、大塩さんは米不足で苦しむ庶民を救おうとします。
大塩さんと大塩門弟と称した生田万(いくたよろず)さんがよく知られていますね、幕府相手に暴れたから。
こんな風に「暴れた」とか書くと、また叱られるかな。
大塩さんの場合、豪商を襲い米や金を奪う計画は密告によって失敗しますが、大砲をぶっ放したり火矢を放ったりしたから、大坂の町は火の海。
別に、陽明学者は血の気が多いと示唆しているわけではありません。
誤解なきようにお願いします。
大塩平八郎の乱は貧民救済のために、大塩さんが一命を賭して蹶起したものです。
大塩平八郎の乱や生田万の乱については、改めて記事を作成するかもしれません。
あと、山鹿素行も朱子学批判を展開しておりますので、注目に値します。
今回も思いつきにまかせ、十指が動くがままに、まとまりのない駄文を書きなぐってきました。
儒学については知識が不足しているので、少し勉強しなければなりません。
では、なんのオチもありませんが、このあたりで締めにしたいと思います。
常連の皆さん、本記事も最後まで読んでいただきありがとうございます。