磯貝老師から「面白いネット記事があったから、読んでみて」との連絡あり。
早速、全文に目を通してみたら、ある歴史評論家の方がかなりお怒りのご様子。
大河『豊臣兄弟』の5月3日放送分の内容に「あまりの展開に呆気にとられ、集中力を失った。いや、観ていられなくなった」とコメントしている。
上の引用部は、香原斗志さんという歴史評論家の記事から採ってきたもの。
香原氏によると、当該放送回の『豊臣兄弟』はあまりにも歴史を無視した描写で溢れかえっていたという。
香原氏が指摘する問題点をいくつか簡潔に並べてみる。
*義昭追放後、すぐに二条御所が破壊されたのは史実と異なる。
実際に取り壊されたのは、約3年後のことである。
*朝倉義景の最期も改変されている。
史実では賢松寺に逃れてから、4日後に義景は切腹し、その際に介錯した家臣の名も判明している。
*義鏡が一乗谷の民を守るために、義景を斬ったとドラマは描いたが、ありえない。
義景が切腹した時には、織田軍が一乗谷に火を放ち、すでに灰燼と化していたからだ。
香原氏は、博識な方で、記事中には知らなかったことも多く、勉強になった。
さて、氏が一番不満に思っているのが、浅井長政の切腹前後の流れである。
この部分は、当ブログではあれこれと触れないので、興味がある方は「香原斗志、豊臣兄弟、汚点」あたりで検索すると当該記事がヒットするので、ぜひ読んでみてください。
ちょっと長いが、「『お市の方が浅井長政の首を切り落とす』だけではない NHK大河の歴史に汚点を残した『豊臣兄弟』の史実完全無視」というPRESIDENT Onlineの記事がそれです。
磯貝老師は、かなりの部分で香原氏の評論に「同感!」を覚えたらしい。
老師自身が、戦国の史実に造詣が深いため、ドラマ内の歴史改変には厳しい目を向けているようだ。
当ブログは、イイ加減なので、史実にこだわったり、そうでもなかったりする。
お市の方が介錯をした場面は、前回でも書いたように「お、そうきたか!」で処理。
現実にはありえないかもしれないが、「大河=エンタメ」と割り切れば「それもありかな」派である。
個人的には、史実無視の脚本よりも、あの時代の人物の心理描写を現代人の感覚に寄せてくることの方が気に食わない。
以前にも指摘したが、敵方の間者を切り捨てた秀吉に対して、秀長が恐怖を覚えるなどありえない!
秀長を令和の日本人らしく描かないと、視聴者の共感が得られないという制作側の計算は理解できる。
理解できるが、おおいに不満が残った。
結局、観るものがそれぞれ、思い思いの感想を持ち、意見を述べればいいのでは。
香原さんのような歴史の専門家は、史実に反する脚本を批判してください。
こちらのような「テキトー」派は、その時々で、好き勝手に反応する。
ということで、5月10日放送分についても、少々。
あの「長篠の戦い」がナレーションのみで、あっさりとスルーされたのは全然気にならなかった。
しかし、しかし、、、「伊勢長島一向一揆」の戦闘場面ナシには、ちょっとね~、がっかり。
なぜって、秀長は長島一向一揆攻めの際に、信長本軍の先陣の一人として従軍しているのに~。
例の『信長公記』に秀長は四か所しか登場しない、残念ながら。
その初回が、長島攻めへの参加で、『信長公記』に「木下小一郎」としっかり記載されているのにね~。
実は、期待していたんだけど、ほんの数十秒でもいいから、一揆勢と対する秀長がどんな活躍をするのかを。
ネット民さんは「石田三成がイケメンすぎる」とか「姪っ子3人を見て目がうるうるしてる小栗信長」とかコメントを寄せている。
皆さんがそれぞれ、思い思いの印象やご意見を寄せるのが戦国モノのいいところ。
浅井三姉妹(茶々・初・江)も戦国モノのレギュラーさんなので、視聴者は三人の「その後」をドラマがどう描くのか興味津々なのでは。
とにかく、戦国モノは日本人にとって「毎度おなじみ」「勝手知ったる」存在なので、高評価するにしろ低評価するにしろ、ワイワイガヤガヤと賑やかにやれる。
なんと言っても、ブログネタにしやすいしね。
今回は、磯貝老師に感謝しないと。
老師~、またなにかイイ情報がありましたら、知らせてください。