8月9日以降、日本各地を襲った豪雨。
最近忘れていた、大自然の恐ろしさをまざまざと、改めて思い知らされた。
8月10日、午前7時40分頃、実家の周りを確認。
夜間、雨量が150ミリに達したわりには、特段の異常なし。
母屋のすぐ南側にある細い水路(⇐Aとする)は、半分程度の高さまで来ていて、ゆっくりと水は流れている。
うん、問題ないなと安心して、次に実家から約100メートル南にある水路(⇐Bとする)の様子見に。
ここも五分程度の水位だが、水の流れはかなり速い。
相当な量の雨水がどんどん下流へと向かっている。
寮のラインに東田から「そちらで線状降水帯が発生してますが、大丈夫ですか?」とメッセージ。
こちらも「150ミリ降ったけど、大丈夫」と応答。
学生時代の友人とはありがたい存在だ。
150ミリの雨量も大したことないな~、などと悠長に構えていた。
その後、雨は小康状態と豪雨を繰り返す。
で、午後二時ごろにふと「水路A」に目をやると、雨水が溢れかえり、上限から数センチ(?)を超えていて、もはや水路ではなく、実家の南側に水が少し押し寄せてきつつある状態。
しかも、下流(母屋から見て東側)に流れていない。
ただ、じわじわ、少しずつ着実に水位が上がっていく。
おい、おい、こりゃ、やばいぞ、と狼狽しつつ、「水路B」の現状確認に行く。
すると、上限スレスレまで濁流が来ている。
かなりの速さで下流へと向かっているが、いずれ溢れるのは時間の問題。
これ、ホント、我が実家にとっては絶対絶命の状況。
母屋のすぐ南にある「水路A」は下流数十メートル先で、「水路B」と合流している。
もしや、、、
すぐに、「水路A」と「水路B」の合流点まで、雨の中を用心しながら、歩いていくと、、、
やはり、そうだったか。
水路Bの急流に負けて、合流点では、水路Aの排出口からの水がうまく吐き出されていない。
しかも、奔流が水路Bの上限を超えたら、水路Aからの排水が完全にストップするのは明らか。
当然、水がはけないわけだから、ただただ水嵩が増すだけ。
我が実家の南側は、水位が上がるだけ上がるということ。
はい、打つ手は何一つありません。
年貢の納め時でございます。
岡谷修行僧なら、『般若心経』の唱え時か、、、ハハハ。
この時ばかりは、普段あまり見ないテレビをつけっぱなしで、県内各地の被害状況や雨量のニュースに目を向けてみた。
うちの地域など、まだいい方で、床上浸水、土砂崩れ、道路冠水などの大きな災害が報告されている。
多くの場所で、観測史上初の記録的な集中豪雨に見舞われたとの報道。
一時間に数十ミリとか百ミリとかの降水に襲われたら、人間には対処の仕様が無い。
大自然の猛威の前には、人はあまりにも無力だ。
結局、8月10日だけで、うちの地域は300ミリの降水量を記録し、観測史上最高。
こんな「最高」なんか、最低だよ!
不気味に、ジリッジリッと水が上に迫ってくる母屋の南側。
運を天に任せるしかないな、の心境。
翌日、11日、朝7時ごろ実家の周りを確認。
見事なまでに、水は引いていて、何の問題もなし。
まあ、10日の夕方から夜にかけては、小雨程度に落ち着いてくれたから、当然と言えば当然。
被害は、南側の敷地に設置していたエアコン室外機が、下三分の一ほど水没しただけ。
一見してそれとわかる、ゴミが付着している。
他のところは異常はないようだ。
知り合いの不動産屋に電話して室外機の件を相談すると、早速、業者を手配してくれた。
11日の午後には、室外機清掃及び点検終了。
現在、無事、エアコンは作動しております。
ということで、常連の皆様がた、こちらは大きな被害もなく大丈夫です。
ご心配をおかけしました。