参政党をめぐる様々な動き(=参政党現象)は大変興味深い! 支持者ではありません!

いや~、久々に大笑いした!
そう、「石破やめるなデモ」のニュースを見たせいで。

石破総理よ、まさか「俺って、実は人気者かも」なんて思ってないよね。
あなた、完璧にオモチャにされているんだよ。
野党やその支持者から「石破は与しやすし」となめられているのが、このデモの正体。

デモ参加者のコメント等を読むと、参政党躍進で右派勢力が伸長することを恐れている様子がアリアリと。
「次が高市だとヤバイ、、、」とハッキリ、自民保守と参政党の連携を警戒している。
小泉進次郎を敬遠する層は「進次郎だと新自由主義が加速する」と心配。

要は、消去法で石破続投を支持するフリをしているだけのこと。
あくまで、「フリ」だ。
戦略ともいえない、野党の稚拙な作戦だ。
石破氏よ、こういう時こそ「なめられてたまるか!」と言わなきゃ。

このデモに関連して、法政大学教授で政治学者の山口二郎氏は「いっそのこと、石破(首相)が好きか嫌いかで政党再編をすれば、政治はわかりやすくなる。右派、極右よりもましという一点で、石破はリベラル界隈で支持されている」とXで指摘したらしい。

この政治学者の発言もツッコミどころ満載だが、それはさておき、「石破やめるなデモ」を生み出した参政党の議席急増は、今後、大きな影響を各所に与えていくのは間違いなし。
支持者でも党員でもないが、今後の参政党の動向には注目しよう。

最近、参政党急伸の原因分析を多くの自称識者や専門家、評論家が分析している。
一人、具体例を出そう。

医師の岩田健太郎氏は「今回の参政党の躍進の理由は複数あると思うが、YouTubeやTikTokのような動画「だけ」で情報を得ている。言い方は悪いがいわゆる「情報弱者」の欲望に上手に寄り添ったのが成功の最大の理由だろう」とコメントしている。
岩田氏に限らず、参政党支持者を「情弱」とみなす批判者は多いようだ。

しかし、この岩田氏の意見は、ちょっと乱暴じゃないだろうか。
自民党支持者の中にも「情弱」はいるし、既存野党に投票した人々にも中にも「情弱」は存在するはずだ。
他の政党サポーターをさておいて、参政党支持者だけを見下している印象を受けるのは当ブログだけだろうか。

岩田氏は、参政党の政策が気に食わないのであろう。
どの政党を応援しているのかは知らないが、岩田氏が投票した政党の支持者にも「情弱」は大勢いるに違いない。

岩田氏の文章全体を読むと、氏が「反ワクチン」に反対で、「選択的夫婦別姓」に賛成の立場であるとわかる。
従って、参政党が掲げる「反ワクチン・反選択的夫婦別姓」の方針に、岩田氏は嫌悪感を覚えるのであろう。

ワクチンに関しては、科学的な検証が可能だと思う(って、知らんけど、素人だから)。
だから、ワクチン危険性の有無は、政治の問題というよりは、医学の領域だろう。
医師として、岩田氏が反ワクチン政党に我慢がならないのは理解できる。

ただし、「選択的夫婦別姓」の件は、制度の問題であって、科学の分野ではない。
要は、その制度に「賛成か・反対か」という立場・意見の問題だ。
岩田氏の論調は、「参政党支持者は、情報弱者だから選択的夫婦別姓に反対している」と読める。

選択的夫婦別姓反対派(政党・政治家・支持者)を「情弱」と見下す態度に、当ブログは賛同できない。
選択的夫婦別姓に関しては、国民の間では意見が分かれている。
その証拠に、選択的夫婦別姓導入を訴えた政党は、参院選でそれほど票を伸ばしていない。

再度、強調したい。
ある制度に対する賛否(=意見の違い)を、知力の高低の問題にすり替えてはならない。
知性も教養もある層の中に、夫婦別姓に反対する人は多い。
一方で、選択的夫婦別姓賛成派の中には、ただなんとなく支持している情報弱者が沢山まぎれていると当ブログは考える。

岩田氏の記事全文に目を通してみて感じるのは、氏のリベラル色だ。
明言はしていないが、「情報強者であれば、選択制夫婦別姓に賛成するはずだ」と示唆する論調が見てとれる。
換言すると、「選択制夫婦別姓に反対するのは、その連中が情報弱者だからだ」とでも言いたげな口調だ。

そこには、リベラル特有の「進んだ私たちが、遅れたアナタたちを啓蒙してあげよう」と言わんばかりの態度がにじみ出ている。
岩田氏本人は自覚していないのだろうが、保守の当ブログからすれば、そのように見えてしまう。

さて、氏は参政党躍進の最大の理由を、「情報弱者の欲望に上手に寄り添った」ことだと分析している。
しかし、この解釈は、申し訳ないが、一面的だと思う。
岩田氏は、参政党の組織運営について少しは調べたのであろうか。

素人の当ブログでも以下の情報ぐらいは知っている。

*結党後わずか数年で、全国のほぼすべての小選挙区に支部(289選挙区中287)を設置している。
*党員は約7万人を数える。
*参政党の地方議員はすでに150人を超えている。
*党員制度は三層構造を持つ。
⇒サポーター(無料)・一般党員(月額1000円)・運営党員(月額2500円)

上記の「三層構造の党員」組織など、不勉強にして、これまでに聞いたことがない。
他の政党で類似の党員組織を運営している例はあるのだろうか。
個人的には、参政党はこれまでにない独自の組織づくりに成功しつつあり、その結果が今回の躍進ではないか、と感じている。

決して、岩田氏が言うような「動画戦略+情報弱者の欲望を利用」だけで票を激増させた政党には思えない。
氏の参政党に対する観方は、極めて皮相的だと感じる。

それにしても、「出る杭は打たれる」というのは本当だ。
参政党に関しては、「参政党の支持者=頭のおかしい人」とか「参政党支持者で高学歴の人いるの?」等の強すぎる調子の批判が参院選前から、ネット上に溢れんばかりに飛び交っている。

その誹謗中傷ともいえる攻撃が、かえって参政党を勢いづかせているようだ。
参院選中の街頭演説のシメで、参政党神谷代表が「アンチのみなさんもやっていいですよ。せーの!イチ、ニ、参政党!」と音頭を取るのが常だったようだ。

アンチも手玉に取る行動は、支持者や党員には頼もしく映るはず。
なんとも、興味深い人物だ。

なんども書くが、私は参政党支持者ではないし、候補者・比例ともに参政党には投票していない。
しかし、参政党現象には、今後も注視していこうと考えている。

追記
岩田氏は、評論の中で「私は「反ワクチン」の人の存在そのものは否定しないし、「選択的夫婦別姓度」を嫌う人の存在自体も否定しない。私と見解を異にする人が存在することそれ自体は自然なことだからだ」と書く。

参政党に投票した人々を「情報弱者」と規定する一方で、上記引用のような発言もする。
反ワクチン・反選択的夫婦別姓派を否定はしないが、「情報弱者」として一段下に見ているということか。
岩田氏は持って回った表現を使うが、要は、「参政党支持者は頭が悪い」と切り捨てると批判されそうなので、「存在は否定しない」とかでお茶を濁しているように、当ブログは思ってしまう。