十数年前から、埼玉県川口市でクルド人をめぐり様々な「問題」が起きているようだ。
とりあえず、問題をカッコつきにしたのは、「問題とは何事か!クルド人を差別するのか!」と声高に叫ぶ人もいるからだ。
しかし、在留資格を持たないクルド人が数十年も滞日できる事実を、問題と表現してなにか不都合があるのだろうか。
と、まあ、言いたいことは多々あるが、、、
本題に入る。
なぜ、在留資格のないクルド人が何十年も日本に滞在できるのかを順を追って説明していく。
まず、訪日するクルド人のほとんどがトルコ国籍である。
日本とトルコは友好関係にあるため、トルコ国籍のクルド人はパスポートを所持していれば、ビザなしでも観光客として入国できる。
すると、三カ月間は合法的に滞在が可能だ。
ここから、日本滞在を長期化させたいクルド人の作戦が始まる!
◎作戦その1⇒合法滞在期間の三カ月の間に、クルド人は難民申請を行う。
難民申請の審査には、通常、2~3年ほどかかり、結果が出るまでの期間は日本滞在が可能だ。
なぜ、審査に数年を要するのか、勘のいい常連さんにはピンと来たかもしれない。
そう、あの国賊政権、悪夢の民主党政権下で、2010年に難民申請中の外国人が6カ月後に就労することを認めたのだ。
このバカな政策のせいで、申請者の数が一気に増えたことから、審査に多大な時間がかかるようになる。
2010年に全体で1200人程度だった申請が、2017年には約2万件にまで跳ね上がる!
ホント、民主党という連中は碌なことをしていない!(この件に関しては、また後述の「*」を見ていただきたい)
難民申請者に就労を許可すれば申請数が増大するくらいのことは、ちょっと考えれば予想できそうなものだが、、、
まあ、民主党政権とはその程度のお粗末さ!
◎作戦その2⇒難民申請中のクルド人は、拘束されない「仮放免」を申請する。
入管施設が飽和状態にあるため、仮放免は承認されることが多い。
すると、クルド人は埼玉県川口市やその周辺の身内を頼って生活し、仕事に就く。
しかし、言うまでもなく、仮放免状態での就労は違法だ。
⇒さて、通常、作戦その1は失敗する(=難民申請は却下)が、これは想定内のことだ。
そもそも、ほとんどのクルド人はUNHCR(国連難民高等弁務官事務所)が定義する「難民」に該当しない。
不法滞在するクルド人を擁護する左派・リベラルは「クルド人は難民だ」と主張するが、それは誤りである!
常識で考えてみても、経済的に困窮している難民が高額な航空券を購入し渡日できるはずがない!
◎作戦その3⇒難民申請不承認のクルド人は、再度、難民申請をして、日本に数年間滞在する。
2回目の申請も不承認となるが、これも想定内。
◎作戦その4⇒この「難民申請⇒不承認⇒再度、難民申請⇒不承認」のパターンを延々と繰り返す!
まさに、「継続は力なり!」、って使い方が違うか?!
この手口で、まんまと、20年以上も川口市で生活してきたクルド人もいる。
日本がなめれらているのは、間違いない。
*改正入管法施行により、令和6年(2024年)6月以降は、難民申請が2回不承認になると、入管による強制送還が可能となった。
3回目からは、難民申請者が「相当の理由のある資料」を提出しなければ、強制送還の手続きに入るという。
って、手を打つのが遅すぎる!
*先述したように、民主党なる国賊党が政権担当時の2010年に、難民申請中の外国人就労を認めた。
この愚策に関しては、安倍政権下の2018年に、申請6か月後の一律就労許可を廃止している。
これにより、申請数は半減する。
*「難民申請⇒却下⇒再申請⇒再度、却下」の無限ループ戦略により、日本に長期滞在するクルド人は、先立つものが無ければ食べていけないので、仲間を頼って仕事につく。
就労先の多くが、先輩クルド人が経営する解体業だという。
少し、「*」が続いてしまったので、本題に戻る意味で、これまでのポイントを以下に列挙しよう。
1 トルコ国籍のクルド人はビザなしで入国し、三カ月滞日可。
2 この間に、難民申請をして仮放免となる。
3 難民申請は不承認され、再度申請する(かつては、何度も申請可。現在は二回まで)。
4 2~3の期間に身内のクルド人を頼って仕事につく(仮放免中の就労は違法。多くは解体業に従事)。
以上のようなことから、在留資格を持たずに、20年以上も日本で生活したクルド人が存在するのだ。
この問題の原因の一つは、旧入管法の不備(=難民申請を何度も認めたこと)もあるが、やはり、一番責められるべきは、国賊政権と呼ぶべき民主党政権下の愚策(=難民申請中の就労許可)であろう。
今回は、この程度で止めておきたい。
ただ、クルド人問題には様々な側面、論点が存在している。
また、関連記事を作成したいと思う。
追記
他国との友好関係には、メリットとデメリットがある。
こんなことを書くと、冷酷な人間だと思われるかもしれないが、トルコ国籍者がパスポートだけで来日できる制度そのものが、今日の「クルド人問題」の根源だと言えよう。
国同士の交流から相手国に与えた優遇措置が、今日のトラブルをもたらしているのだ。
その意味では、埼玉県も川口市も日本の外交政策がまいた種から実った有毒の果実を収穫させられているのだ、不本意ながらに。