三上悠亜という元セクシー女優(=AV女優)がいる。
芸能活動の出発点は、アイドルだったらしい。
アイドルグループの一員⇒不祥事で脱退⇒セクシー女優としてデビュー、のパターンとのこと。
この三上さんが、山口県の「ボートレース徳山」でのイベントに登場。
その際に、純白のウェディングドレス(貸衣装)を着用し、その後、自身のインスタにそのドレス姿を投稿した。
写真を見た、ある女性が「着ようと思っていたドレスをAV女優が着ていて最悪」とXでポストした。
三上さんと全く同じドレスをレンタルする予定だった、その女性は「最初から分かっていれば契約しなかったのに」と嫌悪感を露わにした。
これを受けて、三上さんへの批判に賛同する反応がかなりあるようだ。
「セクシー女優というお仕事はウェディングの純潔とは対極のイメージだから、自分に置き換えるとかなりキツいよね」
「そりゃセクシー女優が着てたドレスと同じなんてやだよ! なんか縁起悪いっていうか、、、、」
「普通の服なら別にどうとも思わないけど、ウェディングドレスでしょ? 嫌に決まってるじゃん」
一方で、「職業差別では」と三上さんを擁護する声もある。
「三上悠亜は仕事で着ただけで何も悪くないのに、さも彼女が悪いみたいに言うのは違うだろ」
「彼女を穢れもの扱いするのは、れっきとした人権侵害だよ」
この炎上案件に関して、感じたことを以下に並べてみたい。
◎ 三上さんはプロとして仕事をしただけでは?
三上さんはイベントの主催者側から打診された仕事を忠実に受けただけだと思うのだが、、、
後日、自分のインスタにその画像をアップしたのも、多数のフォロワーを持つ三上さんにとっては営業活動の一環だろう。
ただ、「元セクシー女優」の看板が彼女に対する批判につながる要因となったようだ。
◎ 三上さんに対する誹謗中傷は、職業差別である。
この件に関して、ネット上には三上さんへの悪口雑言が溢れかえっている。
「性に奔放なイメージがあるセクシー女優がウェディングドレスを着ていたら不吉な感じがするんですよね」
「いくら元でもセクシー女優というのは、そういうイメージがずっとついて回ることを思い知った方がいい、本人も周りも」
う~ん、「不吉なイメージ」か、、、
え、「思い知った方がいい」とまで言うか、、、
これよりも、もっと過激な言い回しでAV女優に対する嫌悪感をむき出しにしたコメントも山ほどある。
ハッキリ言わせてもらうと、これらは明らかに職業差別である。
性産業に従事する人々に対する蔑視であり、AV業界を卑賎視し、穢れた存在だと見なしている。
◎ 人間は「差別する」動物であり、「職業に貴賤はない」などキレイごとだ。
人間は差別をする。
青木理というコメンテーターが「自民党支持者は劣等民族だ」と発言したのは、この男の差別意識の表れだ。
大航海時代に西欧列強が異民族や異教徒を虐殺したのは、白人のキリスト教徒が、自分たち以外を蔑視し差別していた優越感を根底に抱えていたからだ。
三上さんを攻撃する人々が、「最悪」「不吉だ」「縁起が悪い」「思い知った方がいい」などと発言するのは、セクシー女優が卑しい存在だと見なし、差別しているからである。
性産業に従事していない「私たち」を、性産業で働く「三上さんやその他のAV女優」の上において、見下している。
「職業に貴賤はない」などはキレイごとだ。
本当に「貴賤がない」のなら、なぜ人気が無い職業があるのか?
日本人が働いてくれないから、一部の業界は海外から労働者を受け入れているのだろう。
本当に「貴賤がない」のなら、なぜ評価が高く、高収入をもたらす職業が存在するのか?
なぜ、職業人気ランキングなるものを目にするのか?
これ以上、書かなくても、、、
蛇足ながらもう少々。
要は、「職業に貴賤はない」などというキレイごとは、人権思想の産物だということ。
だから、三上さんを批判しながらも「これは、差別ではなく区別なんです」というコメントも散見される。
自分が「差別者」であると認めたくないようだ。
人権思想に呪縛されているから、「差別=悪」と捉えたうえで、「私の三上批判は差別ではなくて区別なんだ」と自分に言い聞かせている。
人権思想などただのイデオロギーにすぎない。
それを、現代人の多くが「人権思想=真理=正義」であると洗脳されているために、上記のような苦しい言い訳をするのである。
◎ かつて、AV業界を席巻し、自らを「昭和最後のエロ事師」と呼ぶ、あの村西とおる監督に締めていただく。
本記事を稀代の風雲児、村西とおる監督の発言で締めくくっていただこう。
村西氏はAV女優について、著書の中で以下のように語っている。
⇒「AV女優はアイドルのように顔がいい、スタイルがいい、だけではなれるものではないのです。顔もスタイルも当然ながら十人並みのものを求められますが、それ以外に裸になっても凄くなければなりません。そして脚のつけ根も、只者でないことを求められます。その上、性格と顔が良くなければ務まりません。(中略)
モデルやアイドルのように洋服を着てハッタリで世渡りできるような世界とは違うのです。(中略)
顔良し、頭良し、性格良し、スタイル良し、脚のつけ根はもっと良し、の500点満点でなければ務まらない職業です。
女性の最高峰の栄誉は、そんじょそこらのアイドルや女優、タレントをはるかに凌いでAV女優に戴冠されて然るべき、なのです」
村西監督、ありがとうございました。