予想外に好評なのが「日本史クイズ」シリーズ。
国史に詳しい磯貝老師には簡単すぎるようで、「もっと難度をあげろ」との注文まで。
レベルはブログ主の気分次第ということで、今回は平安末から鎌倉時代にかけてのクイズをお楽しみください。
*以下の( )内を答えてください。
1 平清盛は、1180年に即位した( )天皇の外祖父となった。
2 1180年、源頼政は後白河法皇の皇子( )を奉じて平氏打倒の兵をあげた。
3 平清盛は、1180年に摂津国( )に遷都した。
4 1185年に長門国で行われた( )の戦いで、平氏は滅亡した。
5 平氏滅亡の戦いで指揮をとったのは、( )と源範頼である。
6 源頼朝は1185年、諸国に( )をおく権利を獲得した。
7 1185年、頼朝は荘園や公領には( )を任命する権利を獲得した。
8 頼朝は、1192年に( )に任命され、ここに鎌倉幕府が名実ともに成立した。
まずは、肩慣らし程度の問題でしょうか、日本史好きにとっては。
ただし、6と7は「どっちがどっちだっけ」になりませんでしたか。
それでは、以下に正解を。
1 安徳 2 以仁王 3 福原京 4 壇の浦 5 源義経 6 守護 7 地頭 8 征夷大将軍
常連の皆さん、正解率のほどはいかがでしたか。
では、次にまいりましょう。
*以下の文章中の( )を埋めてください。
頼朝が亡くなると、有力御家人は将軍の権限を制限し、自分たちの合議によって政治や裁判を行うようになった。
その中心にあったのが、頼朝の妻政子の父である北条( 1 )であった。
( 1 )は将軍頼家を排して、( 2 )をたて、みずから政所の長官となり実権を握った。
この地位は( 3 )とよばれ、北条氏が代々この職を独占した。
このように北条氏が幕政の中心となった頃、西国では朝廷が勢いをとりもどしていた。
( 4 )上皇は、広大な天皇家領をまとめて手に入れ、強力な院政を行った。
また、あらたに( 5 )の武士をおいて、軍事力も増強した。
そして、上皇中心の政治を求めて、1221年に京都で幕府打倒の兵をあげた。
しかし、大寺院の僧兵や東国の武士が上皇方に味方せず、一方の東国御家人は、幕府の危機をまえに結束して上皇方を打ち破った。
これを、( 6 )の乱という。
この乱の後、幕府は( 4 )・土御門・順徳の3上皇を配流し、京都に( 7 )をおいて、朝廷の監視と京都内外の警備、西国御家人の指揮にあたらせた。
さて、頼朝の死から北条氏の台頭などのあたりをクイズにしてみました。
やや難の箇所もあったのではないでしょうか。
以下に、正解を挙げていきます。
1 時政 2 実朝 3 執権 4 後鳥羽 5 西面(さいめん) 6 承久 7 六波羅探題(ろくはらたんだい)
5で問題になった「西面の武士」は大丈夫でしたか。
北面の武士と混同した常連さんもいるかも、、、
◎「北面の武士」=白川上皇のときに院の御所を警備するために設置されたもの
◎「西面の武士」=後鳥羽上皇が兵力増強のために新設したもの
磯貝老師なら、ここまでパーフェクトでしょう。
お次とまいりますか。
*以下の文章の正誤を◎か✖かで答えてください。
1 奥州藤原氏の先祖は藤原秀郷である。
2 奥州藤原氏三代・秀衡が建立したものが、中尊寺である。
3 壇の浦の戦いで海中に没した三種の神器のうちで、回収できなかったものは八咫鏡である。
4 平清盛は、武士としてはじめて太政大臣の位まで昇った。
5 鎌倉二代将軍の頼家は頼朝の息子で、三代将軍の実朝は頼朝の孫である。
6 平氏滅亡後に、平氏の土地を没収したが、それを平家没官領という。
7 鎌倉幕府の初期職制の三本柱は、侍所と問注所と公文所である。
8 承久の乱後、後鳥羽上皇は佐渡に配流された。
9 三代将軍実朝を暗殺したのは、頼家の子の公暁である。
10 頼朝が奥州藤原氏を攻め滅ぼしたのは、藤原氏が平氏に協力して源氏に対抗したからである。
やや難しいものも入っていたでしょうか。
あと、つい、奥州藤原氏関連もクイズにしてしまいましたが、、、
3はちょっとマニアックすぎたかな。
では、以下に答え合わせを。
1 ◎ 藤原秀郷(=俵藤太)が奥州藤原氏の祖とされる。
2 ✖ 中尊寺を建立したのは、初代清衡である。
3 ✖ 回収できなかったのは、草薙の剣。
4 ◎
5 ✖ 頼家も実朝も頼朝の息子である。
6 ◎ 没官領は「もっかんりょう」と読む。
7 ◎ 公文所は、のちの政所(まんどころ)である。
8 ✖ 後鳥羽上皇は隠岐に配流された。
9 ◎ 公暁(くぎょう)は、実朝の甥である。
10 ✖ 奥州藤原氏が、逃亡した源義経をかくまったため。
常連の皆さん方、楽しんでいただけましたか。
今回は、平安時代末から鎌倉時代の初期あたりで遊んでみました。
さてさて、次回の日本史クイズはどの時代・分野を取り上げようかなと考えております。
乞うご期待。